ツルオン感想ブログ

映画や本や音楽に触れた時の思いを書いてきます。

映画:LISTEN

気になっていた映画、LISTEN。
剣道が休みだったので(直前まで気づいてなかった)見てきました。
この映画は音がありません。むしろ耳栓をしてあらゆる雑音をシャットアウトして鑑賞します。
聴覚障害者に音楽はあるのか。そんなテーマの映画です。
様々な聴覚障害者の人たちが内面に溢れる「彼らの音楽」を身体を使って表現していきます。
最初はなんか踊ってるだけかなと思いますが、いくつもの表現を見ていくうちに、リズムや激しさ、優しさといった僕がいつもの音楽から日頃感じ取っているものが感じ取れるようになっていきました。
彼らの表現を音楽と言っていいかは最後まで答えがでませんでしたが、彼らの表現の源は、耳が聞こえる人たちが作る音楽のそれと何ら変わりはないだろうと思いました。
CDが売れないとか、万人にうけるコード進行があるとか、若者に受けている音楽は何系だとか、ミュージックシーンでいわれることなんか知らない。今、身体の奥底から沸いてくるこの抑えきれない感情を表現したいんだ!という音楽とか表現の原点みたいなものが大事だよなと改めて思わせてくれた映画でした。