映画:シンプル・シモン
キュートでポップなスウェディッシュムービー。
あらすじ
第84回アカデミー賞外国語映画賞のスウェーデン代表に選出されたラブコメディー。他者とのコミュニケーションがうまく取れないアスペルガー症候群の青年が、自分のせいで恋人に振られた兄に新たなパートナーを見つけようと奮闘する姿を追い掛ける。メガホンを取るのは、本作で長編映画デビューを飾った新鋭アンドレアス・エーマン。主演は、ステラン・スカルスガルドの息子ビル・スカルスガルド。ハートウオーミングなストーリーもさることながら、北欧ならではのかわいらしいファッションやインテリアも見もの。
ストーリー:気に触ることがあると、ロケットに見立てたドラム缶にこもって、宇宙へと飛び立つ想像にふけるアスペルガー症候群のシモン(ビル・スカルスガルド)。そんなシモンを理解する兄のサム(マルティン・ヴァルストロム)は、恋人フリーダ(ソフィ・ハミルトン)と暮らす新居に彼を迎え入れて共同生活を送ることに。しかし、遠慮せずに自分の生活ペースを事細かく守ろうとするシモンに嫌気が差したフリーダが出ていってしまう。落ち込むサムの姿に心を痛めたシモンは、彼にぴったりでパーフェクトな恋人を探し出そうとする。
とにかく全編にわたって、
ストーリーも王道で、安心して見ていられるし、
コンセプトとしてアスペルガー症候群への理解をっていうものはあるんだろ
秋のさっぱりした晴れの日にみたい映画。
個人的には、
映画の中で、「
見終わったあとに、
ひきつった笑いをしたのをよく覚えてるわ(笑)
振られるフラグがびんびんでしたね。。。なぜ、この映画をチョイスしてしまったのか結構後悔したわ。。
けど、映画に罪はなくてとってもいい映画なのでぜひ!
好評らしく、いまだにいろんなところで公開されてるみたいなので。
似た者同士を自認しているのカップルの方は、避けた方がいいかもしれないけどね!ヒッヒ!
アート:シリアルキラー展
シリアルキラー展行ってきました。
過去の連続殺人犯はその犯行のほかに、様々なアートワークを残していて、今回はそれをまとめて展示したものです。
小さな画廊ですが、列がけっこう延びていて待ちました。人気のようです。
入っていきなりゲイシーのクラウン画が目に飛び込んでくるんですが、いきなり背筋ゾワゾワでした。
ぶきみなクラウンの表情と、油絵のタッチから伝わる、そこに絵があり、この絵を描いた人間がいて、その人間は猟奇的連続殺人犯であるという事実が、イヤーな感じを与えてきました。
ゲイシーは地元の有力者で多くの人に慕われていましたが、裏の顔は連続
殺人犯でした。こわ。
とはいえ、他のアートワークからはあんまり何も感じとれませんでした。不気味だし少しおかしい人の作品ですが、ただグロいだけならいくらでもありますし。
シリアルキラーの個人の生い立ちなど紹介もあるのですが、典型的なのは、近親者からの性的虐待、育児放棄を幼少期にうけていることでした。次が、親がかなり厳しい、教育者や宗教関係者で、抑圧されて過ごしていること。あとは異様に幼少期から頭がいいこともあげられてました。
最近、ADHDなどもともとの脳の欠陥で集中できなかったり、コミュニケーションがうまくとれないなど、今まで分からなかったことが判明してきてますが、猟奇的殺人なども脳の欠陥が原因で起こることもあるかもと思いました。
生まれつき、もしくは幼少期の環境によって脳に問題が生じているのであれば、ワイドショー的になぜ殺人を犯したのかなどの理由を突き止めてもあまり意味がない気がします。ある一定の割合で次の殺人犯候補が生まれてくることになるからです。
おそらく脳の欠陥的なものは多かれ少なかれ誰しも持っていると思いますし、それには個性を形成する役割もあるはずです。脳の特定の部分に欠陥があることがわかったからといって(将来的に)、殺人する可能性があるから隔離というのも難しそうです(線引きなど)。
結局は、社会がうまくつきあって、殺人を起こさないように、その最後のトリガーがひかれないように、虐待がおきないようにしたり、みんながちゃんと一員として認められるような仕組みをもった社会にしないといけないんだろうなと思いました。
しかし、それはとても難しく、さらに現代はそれとはどんどん逆行しているように思います。
- 作者: ジョエル・ノリス,吉野美恵子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1996/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
映画:LISTEN
気になっていた映画、LISTEN。
剣道が休みだったので(直前まで気づいてなかった)見てきました。
この映画は音がありません。むしろ耳栓をしてあらゆる雑音をシャットアウトして鑑賞します。
聴覚障害者に音楽はあるのか。そんなテーマの映画です。
様々な聴覚障害者の人たちが内面に溢れる「彼らの音楽」を身体を使って表現していきます。
最初はなんか踊ってるだけかなと思いますが、いくつもの表現を見ていくうちに、リズムや激しさ、優しさといった僕がいつもの音楽から日頃感じ取っているものが感じ取れるようになっていきました。
彼らの表現を音楽と言っていいかは最後まで答えがでませんでしたが、彼らの表現の源は、耳が聞こえる人たちが作る音楽のそれと何ら変わりはないだろうと思いました。
CDが売れないとか、万人にうけるコード進行があるとか、若者に受けている音楽は何系だとか、ミュージックシーンでいわれることなんか知らない。今、身体の奥底から沸いてくるこの抑えきれない感情を表現したいんだ!という音楽とか表現の原点みたいなものが大事だよなと改めて思わせてくれた映画でした。